福岡県八女市で感じた、新しい時代を切り開く意志と魂とは?

なぜ福岡県八女市に行ったのか?

 あるイベントでたまたま知り合った福岡の行政に携わっている方が、「福岡の八女にとても面白い方々がいる。ぜひ会ってみてはどうか?!」というお話を頂いて、とにもかくにも行ってみようと行ってみたら非常に素晴らしい出会いの連続でしたので、その時のことを全4回に分けてこちらで共有できればと思います!八女の魅力をお伝え出来ればと思います。

 「八女」は皆さんご存知でしょうか?八女は福岡県でも熊本との県境にあるお茶の産地で有名な場所です。飛行機で福岡空港に降り立って、車で約1時間程。今回アテンドして下さった坂田真慶さんと合流してまず八女の城下町を案内して頂きました!

 かつて城下町として栄えた地域。今でもここには白壁で美しい古くからの建物や街並が保たれています。白壁と瓦のコントラストや雨に濡れた木の落ち着いた風情がとても印象的です。街には古い家づくりを活かしたカフェやお店が多くありとても洒落ています。

八女の旅

そしてお会いしたのが白水高広さん。

「うなぎの寝床」というこの八女地域のものづくりの発信の場を生み出し、そのためのショップとメディアを持たれており、この八女の地で経営をされています。

白水高広

白水高広(代表取締役)

1985年佐賀県生まれ、大分大学工学部建築学科卒業。厚生労働省が行う事業「九州ちくご元気計画」で筑後地域の農商工、行政関わらず、いろんな方と関わり合いながら、商品開発やブランディング、企画などを行う。その後うなぎの寝床を立ち上げ、地域資源の掘り起こしを行い続ける。

 

坂田

坂田 真慶

福岡県柳川市地域おこし協力隊 86年生 東京都荒川区出身 大学時メコン河流域開発、中国出稼ぎ労働者研究に従事。その後人材会社の海外部門立ち上げをへて、ISL(インドネシアスーパーリーグ)セレクションのため渡尼。現在柳川市の雇用創出・まちづくりに尽力。

 

なぜ白水さんは八女で経営をされているのか?

 初めに白水さんとお会いして八女市の現状や白水さんが行われている「うなぎの寝床」というアンテナショップについて伺いました。(うなぎの寝床HP↓)

うなぎの寝床

 白水さんが話されていて一番興味深い話は「車で行ける範囲のものしか扱わない」ということ。 物に溢れ、日本中に均一に物が届く時代を追いかけてきたのがこれまでの時代。1900年代はあらゆる場所に画一的で平均的水準のものがどこでもいつでも手に届くようになることが私たちの価値基準でした。アマゾンなどはその最たる例だと言えると思います。 しかし、これからの時代はよりその地域それぞれの文化の特性を活かしたものを、その地域毎にまるで「城下町」のように保ち、持続可能な形にしていく必要がある。

 インターネットを使って地域と世界が繋がり、世界に向けて情報発信をすることは必要だが、外から均一なものを取り込むのではなく、その場(城下町)でしか培われない文化。物や人や水や土。をその場(城下町)で共有することが大事。そしてその中でも特に土が大事。土はその土地の文化を現す。土の善し悪しで生活の質が決まるとも言える。しかし東京には土がない。ここにはとてもたくさんの土がある。

うなぎの寝床

(「うなぎの寝床」店内)

人々の幸せとは何か?八女に生きる人々の幸せとは何か?

 そして、私たちはこれ以上物質的にも金銭的にも豊かになる必要等ないのではないか。この場(城下町)の文化や価値観を高め、それに呼応する人だけが住んでいて、本当の意味で充実している生活をつくりあげる。そしてその情報はネットでは見ることができるようになっていて、周りから見られることによって、外部や世界との関係性を保つこともできる。

 白水さんの一言一言は非常に興味深くとても惹き付けられます、「車で行けない範囲とのやり取りは外交のようなもの」という言葉もとても面白い。「できる限り自分の周りから幸せにしたい」「それができなければどれだけ広めても一緒。とても寂しい世界になってしまう」と。

 この八女という城下町の人々との繋がりをつくり、そしてその文化を外部へ発信する。白水さんから出てくる言葉は今を生きる私たちが見失っている方向性を指し示しているように思えます。

うなぎの寝床

(「うなぎの寝床」店内)

なぜ私は新しい時代を切り開く意志と魂を感じたのか?

 白水さんと話していて感じるのはとてつもなく真っすぐで強い起業家精神。「魂」と言えると思います。 八女に住んでいても誰よりも情報はしっかりと握っている。東京にたまに行くことにより最新の情報を保ち、その上で地域に根ざした形の文化を新しく創造しようとしている。スタートアップでもITベンチャーという文脈とは違う形で、一つ一つ確実に自分の周りの世界を変えようとされている。とても強い強い未来への意志を感じます。

 白水さんは言っていました。実は日本には知られていないだけですごい人達が物凄い数いるんだ。でも知られていないだけ。彼らが自分達の周りを変えていっている。日本を変えていっている。

カフェ

新しい時代を切り開く意志と魂を感じた、濃密な白水さんとの対話でした。白水さんが経営される「うなぎの寝床」はこちらのHPから見れます。ぜひ八女に訪れてみる事をおすすめ致します。

http://unagino-nedoko.net/

次は素晴らしい八女茶、そしてお茶のカルチャーについてです!少々お待ち下さい。

白水高広&鳥越康平

鳥越 康平

鳥越 康平

http://zeppelin.co.jp

京都工芸繊維大学、工芸学部造形工学科卒業後、韓国サムスン電子にてデザイナーとして携帯電話などの最先端機器の開発に従事。帰国後2005年10月にZEPPELINを設立。

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