UXなんて、当たり前のはなし。第1回「田子學の本職」

news_0606_01

第1回 田子學の本職

田子學(アートディレクター/デザイナー)

株式会社東芝デザインセンター、株式会社リアル・フリートを経て、2008年株式会社エムテドを立ち上げる。現在は幅広い産業分野のデザインマネジメントに従事。デザインを社会システムの一部として大いに活用してもらうことをモットーに、様々な要素の関係性を統合的に捉えた戦略によって、個別最適化ではなく全体適正化が成り立つコンセプトメイクからブランドの確立を視野にいれてデザインされています。
GOOD DESIGN AWARD、red dot design award、JDCAデザインマネジメント賞など受賞作品多数。
現在は、慶應義塾大学大学院SDM研究科 特任教授、法政大学デザイン工学部 非常勤講師、東京造形大学デザイン科 非常勤講師を務められています。

鳥越田子さんは、自分の職業をなんと呼んでいるのですか?
ブランディングとかでしょうか?

田子デザインマネジメントが本職です。ブランディング要素はもちろん含んでいるけど、もっと広範囲を対象にしてます。

デザインマネジメントする人を直訳しちゃうとデザインマネージャーになっちゃうんだけど、デザインマネージャーとなると、また全く別の意味に捉えられてしまう。

僕はデザインマネジメントの特長のひとつは、経営とデザインをちゃんとしっかりクロスして見ることだと思う。

経営寄りでもなく、デザイン寄りでもなく相互乗り入れしながら見る事によって、最適化したアウトプットをつくりましょうという考え方なんですよ。

news_0606_02

”デザイン” の本来の意味は「計画」であり、作業対象は多岐にわたる話です。僕が言っているデザインというのは、色・形とかをつくるだけでなく、川上から川下まで見ること、それを実行する。

だから、「なぜそれをやる必要があるのか」など対象の本質をつきつめながら、製品などのデザインディテールまで広範囲について考える。だからマルチであることを表現するために、”アートディレクター”と”デザイナー”という肩書きにしているんです。

鳥越デザインマネジメントをやっているんだけれど、その役職がないって面白いですね。職業名として…

田子それはよく言われる。これをやっている人って実はあんまりいないから…

鳥越なんで私が田子さんに惹かれるんだろうって思ったときに、田子さんって、やっぱりそういう考え方でものを作ったり、何かを伝えたり、されているんだろうなぁっていうところです。

ZEPPELINのデザインも、私がよく言うのは、できるだけ世界中の人が、普通に使える、普通に日常の中で使える物を作りたい。その製品がすごく自分の日常の中で輝いていたり、クオリティが高かったりという物を作りたい、と思います。

話をもどします。

職業名ですが、よくZEPPELINでも職業名をどうするか?という話が出ていて、
自分たちをUXデザイナーと呼んでみたりコンサルタントと呼んでみたり…
その時々によって変えているんですけど、私が1番しっくりくるのは、こんなイメージです。

news_0606_03

会社があってユーザーがいて…会社側の経営・ビジネスコンサルティングがマッキンゼーやボストンコンサルティングです。

私たちデザイナーがやっているUXコンサルティングというのは、ユーザー側からみて、コンサルティングをやると。

そこの円っていうのは、実は重なっているんです。それで、経営にも踏み込まないと、結局ユーザーのことを本当に考えた商品って結局は出なかったりします。そうなった時に、自分たちの立ち位置をきちんと定義することが今は難しいなぁという話をしていたところで…田子さんの話をお伺いして思い出しました。

田子さんは、今はデザインマネジメントをやっているけれども、アートディレクター兼デザイナーでいらっしゃると、人にはご説明されているということですね。

田子そうですね。そういう書かれ方もするし、紹介のされ方もします。ちょっと回りくどいんだけど、デザインマネジメントをやっている数少ないデザイナーみたいな感じで最近言われていますね…

デザインマネジメントは、つい最近になって注目されはじめているけど、本当はずいぶん昔からあるんです。なかなか知っている人がいなかったという、ただそれだけの話。

最近やっと、いろんな講演…今日もまさに講演してきたばっかりなんですけど、「デザインマネジメント知っている人ってどれ位います?」って聞くと、昔はいなかったけれど、最近は少し出てきましたね。

news_0606_04
ZEPPELIN Inc.

ZEPPELIN Inc.

http://zeppelin.co.jp/company/

ZEPPELIN「WE CREATE BEAUTIFUL WORLDS」というビジョンのもと、 デザインを軸に、ユーザーの日常の体験を生み出す「場」です。

ZEPPELIN Inc. の記事一覧

RECOMMEND

View all